都庁の管理職試験A ~出世コースの登竜門~

現役都庁パパ式対策について
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こんにちは。
ナースママです。

今回は「都庁の管理職試験A ~出世コースの登竜門~」について書いていきます。

主任試験ほど受ける人はいないものの、ひそかに「局長まで行きたい」「出世したい」と思っている人は一定数いると思います。

特に、難関の都庁採用試験に合格したばかりの内定者の皆さんや若手の職員には多いかもしれません。

良い上司に出会えるといろいろと教えてくれるかもしれませんが、同期や年の近い職員は受けていない人は情報を持っていないですし、受けている方は情報を持っていても「わからない」といって教えてくれないことがほとんどでしょう。

これは、主任試験と異なり合格者が極端に少ないためです。
誰でもライバルに情報なんて教えたくないですもんね(笑)

こんな感じで、特に管理職試験は情報戦なので、皆さんはこの記事の内容をしっかり読んで対策してください。

管理職試験Aの論文対策はこちらです。

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都庁で管理職になるには

管理職のお話をする前に、まず前提として、都庁で管理職(課長以上)になるためには、どんなに優秀でも管理職試験に合格しなければ永遠に昇任できません。

合格しなければ統括課長代理がMAXです。

話をもどしまして、

管理職試験にはAとBがあります。
今回は「管理職試験A」について書いていきます。

管理職試験Aは、
主任2年目〜5年目の4年間のみ受験資格があります

試験内容は以下の通りです。

 管理職試験の内容

マーク、記述(技術のみ)、論文、勤務評定、口頭試問、適正評定

これによって管理職試験Aの合格者を決定します。

正確には、試験に合格したあと、ローテーション期間中の仕事ぶりや成果で認められて始めて管理職になります。

管理職試験Aの内容や倍率、管理職の年収など

マーク、記述、論文、勤務評定を総合的に判断されて合格すると、口頭試問に進むことができ、適性評定を受けた上で、これらに通過すれば晴れて管理職候補者となります。

都庁では「ローテーション」と呼ばれる管理職候補者期間に最低3年間を課長代理、最低2年間を統括課長代理に昇任して経験を積みます。

この間、民間会社への出向や本庁勤務など様々な立場で経験を積むそうです。

その後、管理職選考委員会での判定により、最終選考に合格すると課長に任用されます。
最速35歳で課長になれます

合格してもサボったり使い物にならなければ永遠に課長のままだそうですが、若くして課長になることができる管理職試験Aの合格者は局長になるのも夢ではないでしょう。

年収も課長になれば1000万円を超えますし、部長以上になれば1300万円以上も可能でしょう。

局長級になればさらに多くの収入が得られます。
また、管理職は退職後も再就職等で良いところに行けるようですね。

そこまで登り詰めるためには運や人脈など様々なことが絡んでくると思いますが可能性はあるということです。
出世欲のある方にとっては嬉しい話でしょう。

では、この管理職試験Aはどれくらいの合格率なのでしょうか。

令和元年度の合格率がありましたので下に書きます。
カッコ内は(最終合格者/1次試験受験者)を表しています。

令和元年度の管理職試験Aの結果

事務 合格予定数39人 6.7%(39/583)
土木 合格予定数4人 1.5%(4/259)
建築 合格予定数2人 7.4%(2/27)
機械 合格予定数1人 1.7%(1/58)
電気 合格予定数1人 2.0%(1/49)
生物・医化学 合格予定数1人 4.5%(1/22)   

この数字をみていかがでしょうか?

口頭試問にたどり着ける人数は、最終合格者の1.5倍程度の人数になります。
つまり口頭試問の2/3が最終合格者となります。

合格者が1人の職種(機械・電気・生物医化学)は3人前後が口頭試問にたどり着けます。
このような職種では口頭試問に進めても1人の合格なので相当難しいです。

倍率に直すと以下の通り。

事務で14.9倍
土木で64.7倍

事務は少し高いくらいですが、土木をはじめとする技術職は笑えてきちゃいますよね。

技術職の中で同じような倍率でも最終合格者の人数が違うので、最終合格者が4人いる土木はまだ頑張りがいがあります。
その他の技術職は運ゲーです。
特に合格者1人の試験はヤバいです。

ある職種で口頭試問に残った人がいましたが、同じく残った受験生の中にに女性がいて受ける前から諦めたという人もいたくらいです(女性の管理職登用が言われ始めた年だったためです。)。

結局その年は予想通り女性が最終合格者になったそうです。

真偽は不明ですが、そういうブラックボックス的なところもあるかもしれないということです。
そういう試験ということを理解した上で挑戦した方が良いと思います 。

もちろんこの試験はしっかりした人が合格しますし、合格者を見ているとリーダーシップがあったり、何か信念を持って仕事をしているような人が多いです。

どの職種で受けるか

通常であれば、現在の自分の職種で受けるのが普通です。

しかし、合格者が1人の職種ははっきり言って運ゲーです。

たとえ同じ倍率10倍でも100人中10人が合格する試験と、10人中1人しか合格しない試験では圧倒的に後者の方が難しいはずです。

夫によると、そういった職種の人は事務職で受けたほうがいいと言います。

土木職を除く技術職がその対象です。

管理職試験AでもBでも技術職の職員が事務職になることを事務転なんて言われています。
一部の人は「金に魂を売った」「出世のことしか考えていない」なんて言う人もいますが、

気にしなくて大丈夫です。

実際に、技術職の職員が管理職試験Aでも事務職で合格した例はあるので、本気で管理職試験Aに合格したい方は事務職で受験した方が合格の可能性が高いです。

よく考えて受験職種を選んでください。

管理職試験の対策法

筆記試験の対策法について書いていきます。
勤務評定を上げる方法はコチラ↓です。

まずは、どんな科目が出題されるのか?についてです。

1番気になることだと思います。
ここではマークのみの話になります。

出題範囲は以下の通り。

管理職試験Aの出題科目
  1. 都政事情
  2. 政治経済等事情
  3. 経済・財政に関する知識
  4. 行政管理
  5. 経営に関する知識
  6. 会計に関する知識

合格の目安は以下の通り。

管理職試験Aの合格目安
  • 事務はこの中の全てを100分40題で
  • 技術は①②④⑤から75分30題で4〜5

これを見た時に素直に思ったことは、筆記試験だけなら勉強すれば誰でも受かるなということです。

理由はマーク試験で4割が合格点ということから、周りがいかに勉強できてないかということがわかるからです。

そして、問題も難しくなく、基本〜標準的な問題が出題されます

しかし、逆に言えば、試験に合格しても口頭試問に進める人はわずかなので、やはり勤務評定や他の要素の影響が大きすぎると思います。

日頃から手を抜かずに職務に励み、コミュニケーションを取りながらアピールする必要があります。

話を戻しまして、マークの科目の対策は以下を勉強することで対策をすることができます。
すぐ用意できるようにリンクを貼っておきます。

※出題科目の数字と以下の数字はリンクしております。
例えば、1の都政事情は①の都政新法を対策するという意味です。

管理職試験Aの対策法

①都政新報

出題数は少なくないですが、この科目を対策しようとすると超非効率です。
良く合格者が「大事なところをまとめて印刷をまとめたり、ノートを作ったりしていた」といいますが、本当だとしたら完全にオーバーワークです。

そんなことしなくても受かります。

重要なところを何個か読んでおけば大丈夫です。
都庁の方針や、都知事の年初めの所信表明のようなものについてはしっかり確認しましょう。

都政新報
都政新報です。

②速攻の時事

・速攻の時事
まずはテキスト編です。
コチラは下の問題集の辞書代わりに使います。
最悪なくても大丈夫です。

・速攻の時事 実践トレーニング編
次に、問題集。
コチラは必須です。最悪テキストはいらないのでコチラだけでも持っておくと良いです。
時事を知っているのと、時事問題が解けるのは違います
問題を通して、どのような問題が出るのかを把握して、問題と解答を暗記しましょう。
本番でも問題をよく読んで常識的な回答をすれば正答にたどり着ける問題が多いです。

③マクロ経済・ミクロ経済・財政学

文系の学生で事務職の方はサッと復習すれば行けるかもしれませんが、各問題の出題数が少ないので忘れている人は計画的にやりましょう。
この3科目はセットで出題数が多いので優先度も高いです。

・マクロ経済学

・ミクロ経済学

・財政学

④行政学

この科目は重要です。
経営学と同じく出題数が8題と多いので必須科目です。
若干問題が標準よりで難しいものもあるので、経営学が終わってから徐々に始めれば良いと思います。

⑤経営学

この科目は重要です。
内容も入ってきやすいですし、最初に対策するべき科目です。
出題数も8問と多いので必須科目です。
本番の問題も基本的なものがほとんどなので、確実に得点源にしましょう

⑥会計学

管理職試験の中では最も優先度が低い科目になりますが、公務員試験時に勉強していた方などは確実な得点源になるのでやっていて損は無いです。

やはり、スーパー過去問は鉄板で最強です。
公務員試験で「無意味だなぁ」と思いながらやっている勉強も、将来の管理職試験Aで役に立つかもしれません。

特に、公務員試験が終わったばかりでまだ知識が残っている内定者の方は、定期的に見直しておくと有利になると思いますよ。

今からやっておけばまず間違いなく筆記試験は受かります。
一冊は高いですが、自己投資と考えれば安いものです。

鉄は熱いうちに打った方が良いです。
やる気のあるうちに始めて、少しでも早く初めてまわりと差をつけましょう

管理職試験を受けるにあたって

主任2年目~5年目の職員は、職場の中心で業務をこなしていたり、家庭では子育てでかなり忙しい日々を送っている人が大半だと思います。

こんな中、勉強時間を取って、論文の対策もしてなんてやっていると本当に時間が無くなります。

少しでも時間を作るために、通勤電車や昼休みのちょっとした時間にも参考書を軽く読んだりしていると、周りから見れば完全に「管理職試験のために頑張っている」「意識高い」「休み時間くらい休みなよ」なんて思われます。

ですが、
将来の都庁を引っ張っていこうと頑張って何が悪いんでしょうか?

管理職試験Aを受ける皆さんはバリバリの超意識高い系で行きましょう
自他ともに認める意識高い系で構いませんし、自信をもってそれでいきましょう。
管理職候補者はそれでいいんです。

普通は応援してくれることがほとんどですが、中には意識の低い職員が足を引っ張るような発言をしてくることもあるようなので気にしないで行きましょう。

眼中にないという感じで扱っておけば大丈夫です。

最後になりますが、
家庭での協力なしには合格はできませんし、管理職候補者や管理職になった後も家族の協力は必要不可欠です。

家庭がある方は必ず相手に話をして理解してもらってください。

せっかく管理職試験に合格したのに家庭が壊れてしまっては意味ないですからね。

参考までにですが、夫が教えてもらった話で、

一昔前までは、管理職試験A合格者は

独身・妻が専業主婦・離婚

が多かった


良くしていただいている管理職試験A合格者の上司に言われたそうです。

これは、管理職試験A合格者が超多忙なローテーション期間中子育て期間と被りやすいからです。
独身ならどんなに忙しくても問題ありませんし、妻が専業主婦なら仕事中の家事は任せられます。
どちらでもなく、理解がないと家庭が壊れ、離婚してしまう人も少なくないようでした。

あくまで昔の話なので、参考程度にしてください。

まとめ

今回は都庁の管理職試験Aについて書いてきました。
本気で目指している人は少ないかもしれませんが、それでも都庁の幹部になるための試験は狭き門です。
努力が必ず報われるとは限りませんが、やらなければ受かりません。

筆記に関しては、この記事の内容でやっていれば受かりますので信じて頑張ってください

繰り返しになりますが、合格すれば局長も夢ではありません
出世欲のある方は目指す価値ありです。

少しでもモチベーションアップになればと思います。
余談ですが、管理職になればベンツのグレードもワンランクアップできそうですね(笑)

都庁職員がベンツを買えるのかについてに記事はコチラ↓

最後の記事は気分転換に読んでみてください。
今回は以上です。

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